以前、「IT業界ユーザー系SIerのメリットとデメリット【実体験】」について解説しました。
今回は、ユーザ系Sierへ中途採用の面接で内定を勝ち取る方法について説明します。
今度、ユーザ系Sierへの中途採用の面接を受けるのだが、どういうポイントに注意してのぞめばいいだろうか?是非とも内定を勝ち取りたいのだが・・・
ユーザ系Sierで約30年勤務して、ユーザ系Sierは中途採用者にどんなことを求めるのか。これまで多くの採用面接を対応してきた筆者の経験からお答えします。
中途採用の面接で採用を勝ち取るためには、いくつかのポイントを押さえておくことが必要です。
以下に、中途採用面接で成功するためのアドバイスと注意点をいくつかあげておきます。
1. 志望動機を明確に示す
中途採用の面接では、自分がなぜその企業に入りたいのか、どのような価値を提供できるのかを明確に伝えることが大切です。具体的な事例や経験を交えて、自分の志望動機を説明しましょう。
自分がなぜユーザ系Sierを志望したのか。ユーザ系Sierの特徴をよく見極めて答えを用意しましょう。
例えば、自分は今まで下請けで下流工程をやってきたが、上流工程に問題があったため何度も手戻りを経験してきた。自分が上流工程をやることで、下流工程が効率よく円滑に進むプロジェクトをマネージメントしてみたいからとか。
2. 即戦力としてのスキルをアピールする
中途採用では、即戦力として期待されることが多いです。自分のスキルや経験を強調し、どのようにその企業に貢献できるかを具体的に示すことが重要です。
自分が自信のあるスキルを具体的に述べること。具体的なエピソードを交えると説得力が増します。
また、付け加えて欲しいのは、人と協力して業務を進めることをアピールするとなおよいです。ユーザ系Sierは何よりも、周囲との連携やコミュニケーション力を重視するからです。
3. 退職理由や転職理由を説明する
面接官は、なぜ前職を辞めたのか、転職を考えたのかを知りたいと思っています。自分の退職理由や転職理由を説明し、前向きな姿勢をアピールしましょう。
ここで注意したいのが、ユーザ系Sierに限らずですが、転職前の会社の悪口は厳禁です。
たとえ転職の理由が、今の会社の業務や処遇などに不満があってもそれは言わない方が無難です。あくまでも前向きに転職先のユーザ系Sierでやりたい仕事、身に付けたいスキルや業務を目的としている前向きな理由に徹するべきです。
なぜなら、どんな会社にも欠点がありますが、それをいちいち不満に思う不満分子的な人材を会社は採用したいとは思わないからです。
4. 転職先の会社のビジネスやシステムについての知識を持つ
ユーザ系Sierの場合、ビジネスとシステムの両方を理解していることが重要です。その会社のビジネスモデルやシステムについて事前に調査し、それに対する具体的な質問を用意しておきましょう。
できれば自分がそこでやりたい仕事やスキルを関連付けて、志望先のユーザ系Sierの業務でやりたいことを明確に説明できるとベストです。
5.最後に
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれたら、どのような質問をすればいいですか?
⇒「もし入社できるとしたら、事前に準備しておくことはありますか?」など、前向きな姿勢をアピールできる質問が好ましいです。
あなたがユーザ系Sierで働くことで、その会社に提供できるメリットは何ですか?
⇒自分のこれまでの経験、スキルを体系化して整理し、ユーザ系Sierでは上流工程における、システム企画やコンサルティング業務に活かせることをアピールしてください。
中途採用者に求められるスキルとは何ですか?
⇒ユーザ系Sierでは上流工程における、システム企画やコンサルティング能力が求められますので、自分がそれにふさわしい人材であることが求められます。また、円滑なコミュニケーション力と協調性を重視する傾向があります。
最後に面接で大事なこと、それは笑顔と元気な受け答えでです。
以上のポイントを意識しながら、面接で自分の強みをアピールし、採用を勝ち取ってください!