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人財育成

管理職がやるべき一番大事なこと

2020年6月24日

管理職としてやるべき、いちばん大事なことは何か?

これまで、中間管理職を20年以上やってきて、多い時は社員150名を管理していた自分の経験からお答えします。

管理職がやるべき一番大事なこと

シンプルにいいます、それは「叱る」ことです。

 

最近の若者には、管理職になりたくないという人がいます。余計な負担を背負いたくないからです。

たしかに、「叱る」ことは、エネルギーを使います。簡単ではありません。ましてや、人柄のいい人はなおさらです。

 

でも、管理職になったからには、覚悟を決めてこれはやるしかありません。

管理職は「叱る」技術を覚えて、ナンボの世界です。

 

「叱る」ことで、管理職自身も鍛えられて、強くなります。

もちろん、部下には向上してもらいたい、その一心で叱ります。

 

もし、自分が「叱れない」性格なら、管理職を諦めた方がいいでしょう。無理してやると、ウツになりますから。

 

うまい叱り方

ただやみくもに「叱る」のではなく、相手の言い分を聞いた上で、自分が叱る理由を伝えて、叱ります。あくまでも、感情をぶつけないこと。

 

例えば、報告しない部下に対して

「なんで、報告しないんだ?いつも報告は密にしろっと言っているだろう!」はNGです。

「報告してくれないと、業務に影響が出て、たくさんの人に迷惑がかかる。今回のようなケースでは、すぐ私に知らせるように!」と、理由を明確にして、冷静に叱ることです。

また、相手との関係において、3つ褒めて、1つ叱るペースで最初はいきます。だんだん、慣れてくると、2つ褒めえ、1つ叱る。などのように、自分の性格と相手の性格をうまく勘案して、「叱る」コツを体得するしかないです。

叱り方に迷ったら、とりあえず、静かに「叱る」こと、あくまで冷静に。10言いたければ、3ぐらいにする。

 

実例(自分の体験)

ある日、システム通信障害が発生して、日中に調べるも原因不明

昼間は本番業務が稼動しており、システムを止めることができないため、夜間に、パケットキャプチャ(ネットワークの通信ログを手動で取得するもの)を実施することになった。

 

自分は、配下のリーダーにその対応の一部始終を任せていたのだが、夕方定時を過ぎて、ふと見たらそのリーダは帰宅、配下の社員も皆帰宅しており、障害対応を担当している派遣社員の方だけが残っていた。

障害対応で、派遣社員さんだけに作業をお願いするなんてあり得ない。ちゃんと社員が責任を持って、その作業に立ち合うべきだ。

 

日頃から、面倒な作業を派遣社員さんだけにお願いする社員の姿勢に疑問を持っていた自分は、帰宅したリーダーの携帯に電話を入れた。

私「今日の障害対応に、社員は立ち合わないのか?」

リーダー「すみません、そんなに重要とは認識していませんでした」

私「社員が立ち合わないのは問題だろう、今日は私がこれから立ち合う」

リーダー「はい、申し訳けありませんでした」

 

きちんとリーダーに障害対応の体制を確認しなかったのは、自分のミスかもしれない。しかし、こんなこと言われなくても、常識だろうと、苦虫を噛み潰したような気分だった。

翌日、出社したそのリーダーを叱って、二度とこのようなことのないようにいい聞かせた。

 

このように部下の行動をチェックして、問題があれば「叱る」。叱った時に、すぐに反省する意を示す部下と、言葉だけの態度を示す部下がいて、その態度は様々だ。

それでも、お構いなしに「叱る」ことを、やり続けなければならない管理職は、ストレスの溜まる仕事である。

つらい時、苦しい時は、自分が成長している時であることを信じて、今日も私は部下を「叱る」。叱ることは、その部下への期待の表れと、自らに言い聞かせて。

 

管理職の本質は、「叱る」こと。きちんと叱れない管理職は、存在意義が問われます。

必要な時は覚悟を決めて、部下のためにも「叱る」ことが大事です。

 

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