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人財育成

部下が言うこと聞かないとき、部下の指導方法

2020年7月19日

言うことを聞かない部下の扱いに困っている上司

言うことを聞かない部下に対して、どう指導すればいいのか?

指示しても言うことを聞かない部下に、どうアプローチすればいいのか?

 

今回は、こんな悩みを解決します。

 

私は、IT業界歴25年。管理職として、多くの部下と接してきました。

これまで、中間管理職を20年以上やってきて、社員50名以上を管理してきた自分の経験からお答えします。

部下の指導方法に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 

●部下のタイプを分析し対応する

まずは、部下の人間性のタイプを分析し、それに応じた対応を検討します。

人にはいろいろなタイプがいて、以下の①~④の大きく分けられますが、それぞれのタイプによって対応方法が変わります(下図を参照)。

タイプ別の指導方法

①推進タイプ

仕事で結果を出すタイプ、気苦労多し

成果を上げるために周囲を巻き込むリーダーが多い

エネルギッシュで社交的で明るいが、意外とくよくよする

自分が出来ることにやる気を感じ、出来ないことはやる気が出せない

 

⇒おだてて、フォローする

やり方を伝えて「出来るイメージ」を持たせてやる

論点をはっきりさせる、時にはきつく叱っても可

 

②指揮タイプ

理論型納得タイプ

なぜその仕事をしなければいけないのかを知りたがる

強力に成果を求め、決断力と行動力がある

支配的で強気、相手を責める傾向あり

 

⇒仕事をやるべき理由や目的をしっかり伝えること

相手のプライドを尊重しつつも、それに屈しないこと

部下の顔を潰さないように、結論と理由をはっきりと伝える

必要以上のコントロールはしない

 

③分析タイプ

プライド高い気分屋

常に冷静で、洞察力が深いが、傍観的になりがち

納得しないと動かないが、決めたらやり切る

クールで自分のやり方にこだわる、我が道を行くタイプ

気分屋的なところがある、気分が乗らないと仕事しない

 

⇒明確に目的と目標を伝えてやる

相手のペースを尊重して任せる

感情面でフォローをしてあげたり、丁寧にコミュニケーションを取ることが必要

 

④支援タイプ

従順素直で人を支援するタイプ、周囲に気配りできる

基本断れない性格、あれこれ考え決断力に難がある

 

⇒支配的なアプローチはダメ、叱るときも言い方に気をつける

感謝の気持ちを伝えて、心理的安定性を供給してやる

感情面でフォローして、丁寧なコミュニケーションが必要

 

タイプ別指導の注意点

タイプ別の対応をするとき、ここで注意したいのは、属するタイプが単一だけではなく、複数のタイプにまたがりその比重がその人によって異なるということ(下図を参照)。

例えば、②指揮タイプに軸を持ちながらも、①推進タイプの要素を多分に持っており、かつ③と④の要素も多少は持っている。

こんな感じなので、部下を単一のタイプだけに属していると決めつけることができないのが難しいところです。

 

●適切な叱る方法

明らかに部下の怠慢やミスで問題を起こした時は、きちんとその問題行動を叱ることは必要です。

ナアナアにすると、部下からこの程度は大丈夫だと思われて、舐められてしまいます。

それこそモラルの低い部下は、上司の言うことを聞かなくなります。

 

言い方は悪いですが、犬と同じで、部下が問題を起こしたとき、上司がその問題を認識したとき、その時に注意しないと効果はありません。

部下が問題行動をした時は、タイムリーにしっかり注意しましょう。そこに、上司の真価が問われます。

ここで注意したいのは、上司が「叱る」と「怒る」は違うということです。

 

叱る・・・相手の行動、発言に対して、問題点を指摘して改善を促すこと

怒る・・・感情的に自分の不満や不快感を表に出すこと

 

頭では分かっていても、この2つは混合することがあるので、注意が必要です。

あくまでも言い方は冷静に「感情的にならない」、相手に自分が怒っていることが伝わるぐらいがいいです。あと、その人の「人格否定」を絶対にしないこと。

 

ついつい上司は叱っているつもりでも、部下が怒られている気分になりがちなので注意が必要です。

詳しくは、管理職がやるべき一番大事なことを参照

 

●部下へのアプローチ

部下を注意するときのアプローチは、以下のダンドリで対応します。

1.話を聞く
相手の主張、言い分に率直に耳を傾ける

2.承認する
まずは相手を受け止める
日頃よくやってくれていることをツタエル

3.頼る
xxxさんは私にとって重要な存在であり、協力なくしてはこの仕事は成立しないと伝える

4.感謝を伝える
今までの貢献、実績に対し感謝を伝える

5.注意する
今回の良くない行動・態度に関しては、ハッキリと指摘し、注意する
組織として部下は上長の決めた指示に対し、質問はなし、無条件で従わなくてはならない原則を理解させる

6.フォローをする
注意した後はフォローを忘れない
翌日は自分から明るく話かける

 

 

●まとめ

  • 部下への指導法はタイプによって対応を変える
  • 部下を叱るときは、感情的にならずに、問題行動を指摘する
  • 部下へのアプローチはまず話を聞いて、感謝を伝える
  • 組織として上司の決めた指示には従う原則を理解させる

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