自分が転職したいと思った時が、転職する最善のタイミングです。
この記事を読めば、実体験に基づいた本音の話を聞くことができます。
ITエンジニアの転職活動で、何を基準に転職先の会社を選べばいいのか、
転職活動のコツ、進め方、手順、転職エージェントの有効活用方法などについて、ひとつずつ解説していきます。
転職は、収入やモチベーションのアップにつながり、結果として自分の可能性を広げてくれるチャンスにもなります。
IT業界で転職を考えている人
IT業界で転職先を探しているが、おすすめな転職サイトはどこだろうか?
また、転職するとしたら、失敗しない「転職の進め方」や「実体験に基づく本音の話」とかも知りたい。
自分に合った転職をして、今より満足感を得たい!
そんな人の悩みや疑問にお答えします。
私はIT業界歴25年、システム開発・ITサービス展開など、さまざまなITの職種を担当してきました。
IT業界での2回の転職経験をもとに、失敗しない実体験に基づく本音の話をお話します。
ITエンジニアの転職活動の考え方
ITエンジニアの転職活動の考え方は、はっきり言って以下の2つです。
- 転職目的をはっきりさせる【目的の明確化】
- 転職目的をもとに自分の中で優先順位をつける【選択基準の明確化】
それぞれ見ていきます。
1.転職目的をはっきりさせる
あなたはなぜ転職したいのですか?
実はこれ一番重要です。
以下の転職理由から選んでみるか、これ以外もあれば自分で洗い出してください。
給料、仕事のやりがい、業態、安定性、勤務地、職住接近、労働時間、働き方、今の会社上司が嫌だ(これも立派な理由です)などなど
この転職理由が「あなたの転職目的」になります。
自分の中で転職目的が曖昧だったり、うまく表現できない場合は、
後で紹介する転職サイト・転職エージェントの無料カウンセリングを受講して、
自分の考えを整理してもらうのもおすすめです。
意外と第三者に話すことで、自分の考えがクリアになるし、
自分の考えが世間一般の相場からかけ離れていないかをチェックできるメリットもあります。
ただし、あんまりカウンセリングを受けすぎると、
その後でしつこく営業や勧誘を受けるので、多少うざったくなる時がありますが。
2.転職目的をもとに自分の中で優先順位をつける
上記1.で洗い出した転職目的から自分で重要度の優先順位を付けてください。
それが会社選びの選択基準(優先順位)になります。
これがブレると後々「こんなはずではなかった!」と後悔することになりますし、結果的に会社選びに失敗するリスクになります。
(例)優先度の高い順に、
- 勤務地(一人暮らしから地元の実家に戻るため)
- 業態はユーザ系(元請けで企画発注する側の仕事にやりがいを感じるため)
- 安定性(大手の系列の倒産しにくい会社で収入の安定を得るため)
この上記で検討した転職目的と優先順位をもとに、転職サイトで転職先の会社を選んだり、転職エージェントに伝えて、転職先候補を探してもらうと効率的です。
【実体験に基づく本音の話】
もし、あなたが今の会社に不満があって転職したい場合、
その会社の不満(給料は別として、その処遇や仕事内容など)を転職先の会社に言わない、伝えないことをおすすめします。
なぜなら、会社組織に不満を持つ人は、そこでがんばろうとせず、どこへ行っても不満を持つ不満分子を思われるリスクがあるからです。
大手の会社に特にその傾向が強いので、第三者からみて、少しでも後ろ向きに見える転職理由は伏せておいた方が無難です。
事実、私の2度目の転職の時は、会社の上司・経営陣への不満が転職理由だったのですが、それは伏せて、
あくまで今までの自分のキャリアを活かし、新しい業務分野にチャレンジしたいという前向きな転職動機で押し通しました。
転職候補先の会社の採用面接で、「今あなたが勤めている会社をどう思いますか?」と聞かれた時、
「いい会社だと思います、できれば続けたい気持ちもありました」と答えたら、
後日その発言が内定の決め手になったと人事担当者から言われました。不思議なものです。
IT業界への転職活動の進め方、手順
ではさっそく、具体的な転職の進め方、手順の説明に入ります。
転職の進め方は、5段階です。
転職の進め方
- 転職目的
- 転職準備
- 転職活動
- 退職準備
- 退職
一つずつ解説していきます。
1.転職目的
先ほど上記で確認したとおりです。
繰り返しになりますが、転職理由が「あなたの転職目的」になります。
2.転職準備
・履歴書、職務経歴書を作成
自分のスキル、業務経験を整理します。
これまで習得した自分のスキルや業務経験を整理して、職務経歴書にまとめます。
職務経歴書の内容はフリーフォーマットでよいです(転職サイトに掲載されているサンプルを参考にしましょう)。
・転職サイト・転職エージェントを活用
転職先の会社を調べるのに、転職サイト・転職エージェントを使うと便利です(後述する)。
仕事していると、なかなか転職先を探す時間が取れません。
また、転職活動を開始すると、同時多発的に情報収集する必要があります。
それは、一気に情報収集し、横並びに転職先の会社を複数洗い出して比較し、自分が面接する会社を絞り込む必要があるからです。
内定をもらった後に、同じ条件で転職候補先の会社を比較検討できる期間は限られます。
もし、最初に内定をもらった会社が出てきたら、内定を正式に受けるかどうか回答を保留できる期間は、せいぜい引っ張っても半月程度です。
半月を過ぎると、本当に入社するのか?、他社を選ぶので内定をお断りするのか?を返答する必要があるからです。
どうしても迷って、入社の意思決定を引き延ばす場合は、転職エージェントに相談しましょう。
3.転職活動
・転職サイトや転職エージェントからの情報で、気に入った会社があれば、面接を申し込みます。
・裏技として、もし入社したい会社が見つかって、その会社が中途採用を募集していない場合は、
その会社にいきなり履歴書と職務経歴書をメールして、中途採用の枠がないか確認してみるのも手です。
エージェントを介さないで、その会社に自分を直接売り込んでみるのです。
私は初めての転職の時、この方法で内定をもらい、入社したことがあるます。
相手の会社が中途採用を募集していようがいまいが、トライしてみるべきでしょう。
問合せして、自分を売り込むのはタダですから。
【実体験に基づく本音の話】
休日にある公園で家族とランチをしていたら、その公園に隣接している某銀行系のデータセンターをたまたま見つけました。
すごく立派な建物で、環境が良さそう。
最寄り駅は、自宅からも電車で10分ほどの距離で、通勤の便がいいところです。
当時の私は、勤めていた会社の仕事に不満はなかったのですが、遠方の実家に引っ越し通勤していたため、長距離・長時間通勤に悩んいました。
インターネットでその公園に隣接している会社のサイトを調べたら、中途採用募集の記事が見当たりません。
後日、その某銀行系のデータセンターの会社に電話で問合せると、「中途採用は募集していない」とのこと。
私はそれでも諦めず、履歴書と職務経歴書をその会社の人事部長宛てに郵送したら、
後日電話があり「一度お会いしたい」とのこと。
その後、2回面接して内定をいただき、その銀行系のSIer会社に転職しました。
これは、1回目の転職のできごとです。
自分がその会社がいいと思ったら、転職サイトだけに頼らずに、自ら調べて、自分から行動することも大事です。
4.退職準備
・転職目的に合致した会社と面接して、内定をもらったら、退職準備に入ります。
法律上は退職日の1か月前に、勤務している会社に退職申し出ればいいことになっていますが、
後任者の手配と業務引継ぎを考慮すると、できれば2か月前に伝えた方が退職する会社に親切だと思います。
最近は、あまり引継ぎのことなどを気にしない人も多いですが、私は「飛ぶ鳥跡を濁さず」の主義でした。
5.退職
・賞与支給月が6月と12月である会社が多いので、退職日を7月、又は年末にするとよいです。
ということは逆算すると、転職活動の開始は、1月、又は8月ぐらいには始めるのがよいでしょう。
賞与支給後に退職するタイミングを考慮しないのであれば特に関係ないですが。
また時には、転職先の会社の都合を考慮して、賞与はの受け取りは諦めざるを得ないタイミングで転職するケースも時にはあります。
【実体験に基づく本音の話】
私の場合は、1回目の転職では11月退職で賞与支給の前でしたが、2回目は運良く賞与支給後の年末でした。
当然、転職先の会社の都合を優先させるべきですが、余裕をみて2か月前に退職を申し出ました。
2か月間は転職する身にとっては、少し長く居心地のいいものではないですが、きちんと引継ぎをすることを私は重視しました。
このIT業界は広いようで狭いので、仮にもお世話になった会社ですから、後腐れのない状態で退職すべきでしょう。
退職を申し出てからは、引継ぎが忙しく、辞めるまで有給休暇は全く使いませんでした。
これも個人の考えによりますが、
私は辞める会社に対して、ここまで自分を育ててくれたという感謝がありましたので、できる限りのことをやって退職しました。
IT業界に強い転職サイト・転職エージェント
⇒IT業界に強い転職サイト・転職エージェントをリストアップしてみました。
ぶっちゃけ、どこの転職サイトや転職エージェントを選ぼうがそんなに大差ないです。
特に、転職エージェントはその担当者との相性によりますので、自分に合う合わないで選ぶといいです。
まとめ
未来は自分で創るもの、本当に自分が転職したいと思える時がその時だと考えます。
転職することで慣れ親しんだ環境を変えて、自分に刺激を与え、
自分が目指すキャリアを追及することで、新しい自分に出会う生き方は素晴らしいです。
また、ひとつの会社にずっと在籍して、自分を磨き上げていくキャリアパスも全然ありです。
全て結果論なので、自分が納得し、自分がいいと思える選択肢が一番正しいと思います。
一度きりの人生、皆さんの幸運を祈ります!
ご質問、ご意見などありましたら、下記のcommentにご記入ください。
できるかぎり、ご回答させていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。