これからさらなる発展が期待されるIT業界
でも、いろいろな分類があってよくわからないって人、多いのではないでしょうか。
今回は、IT業界を2つに分類して、シンプルに説明します。
IT業界への就職を検討しているが、そもそもIT業界とはどんな業界なのか?
IT業界はどんな分類にわけられるのか?
他のサイトは、いっぱいいろんなことが書いてあるから、わかりにくなぁ
もっとシンプルに知りたい!
今回は、そんな要望にお答えします。
私はIT業界歴25年、システム開発・ITサービス展開など、さまざまなITの職種を担当してきました。
これまでのIT業界での経験をもとにお話します。
IT業界へ転職を検討している人へ、IT業界の分類を理解しよう!
大きく2つの分類があります。
主に、法人向け(Business=BtoB:ビートゥービー)と消費者向け(Customer=BtoC:ビートゥーシー)、という利用者の違いがあります。
- SIer、システム開発
⇒ 法人向け
(BtoB:ビートゥービー) - Webインターネット業界
⇒ 消費者向け
(BtoC:ビートゥーシー)
それぞれ見ていきましょう。
SIer・システム開発
SIer・システム開発は、BtoBで主に法人向け、会社が使うシステムの開発を対象とします。
金融、自治体、大手企業向けの基幹・業務システムの開発を受託が多いです。
プログラミング言語は、Windows、Java、.net、C言語をよく使います。
工程としては、きっちり、かっちり
コンサル、要件定義、設計開発、テスト、運用保守と流れていて、
どちらかと言うと、信頼性と安定性を重視し、新技術に疎い感じです。
よく建設業界に似ていると言われており、上流工程、下流工程、多重の下請け構造が特徴で、
職場環境としては、上流工程は健全、下流工程はブラックになりがち。
しかし、上流のNTTデータなどに入社しても、上流過ぎてIT開発の現場経験がプア
ITの現場を知らないコンサルタントが幅をきかす、奇妙な状況になることがあります。
下請けの会社に入ると客先常駐が多く、無理ゲー要素満載のお仕事が押しつけられる傾向があります。
ITの3K、「きつい・帰れない・給料が安い」になることもあります。
主な職種としては、
- ITコンサルタント
- システム開発(システムエンジニア、プログラマ)
- サーバエンジニア
- ネットワークエンジニア
- 運用エンジニア
総じて言えることは、
上流工程の元請け企業には、IT化対象の業務知見やプロジェクトマネジメントのノウハウは習得できるが、ITエンジニアの開発力が現場で習得できない。
一方、2次請け以下で下流工程の下請け企業では、ITエンジニアとしての開発技術力は現場で習得できるものの、
上流工程の知識ノウハウやプロジェクトマネージメントスキルが身につかず、下請けの下流工程を続けるしかない状況になります。
しかし、下請けの下流工程から脱却することは、やりようによっては可能です。詳しくは、後日別のサイトで解説します。
Webインターネット業界
Webインターネット業界は、インターネットを活用したビジネスが中心で、
BtoC、一般消費者向けのWebシステム開発がメインとなります。
システムの用途としては、インターネットメディア、ネット広告代理店、Web制作があげられます。
プログラミング言語は、Linux環境でPHP、Ruby、java、Pythonなどです。
業界の雰囲気は、SIer・システム開発とは真逆の、上流工程から下流工程までフラットな業界、下流工程にも尊厳があり、自由な雰囲気の業界です。
また、技術の変化、進歩が激しく、今後は「SIer・システム開発」を凌駕するとも言われており、
今や、インターネット広告費はテレビ広告費を上回り、今回のコロナ渦で、ますますインターネット市場は活況を呈し、Web業界全体に勢いがあります。
主な職種としては、
- Webデザイナー
- Webマーケター
- Webエンジニア
- Webディレクター
- 営業
Web業界は、総じて上流工程から下流まで、比較的フラットな関係で、一から十まで全ての工程をこなす技術者が多いです。
よって、「SIer・システム開発」のような、上流と下流の差別的な関係は少ないと言えます。
逆の意味では、個人プレー主体の自己責任の世界です。フリーランスにも向いています。
まとめ
IT業界は今後も成長が期待できる業界です。
また、IT業界は深刻な人材不足なため、文系や未経験者でも入社しやすい状況です。
市場需要の高い業界なので、自分の適性に合えば、技術を習得でき、高収入を安定的に得られるメリットがあります。
特に、これからの成長性が著しい、「Webインターネット業界」はオススメです。
関連するサイト
というわけで、今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。